企業訪問

【17.07.01】経営指針実践(3)

社員が「品質向上委員会」を設置

 \; (株)ツカサ 専務取締役 坂池 克彦 会員

 株式会社ツカサは北陸三県を中心に、引越し・配送・積み替え・預かりなど地元企業の物流パートナーとして成長してきた創業二十九年の企業です。坂池会員は、創業者で現社長の父親の後を継ぐべく十四年前に入社、物流の現場で約十年経験した後、三年前の二〇一四年から現職の専務取締役に就任しました。そして、その年の第八期経営指針講座を受講し、経営指針書を作り上げていきました。
■年2回、方針・計画を発表
 指針講座受講後は速やかに成文化した経営指針の実践活用をしました。まずは、四月、十月の年二回、全社員を前に作った経営方針・計画を発表して、目指す方向を明確にしました。現在も発表会は続けており、その指針書はその都度追加や改良がなされることによって、だんだん充実した内容になってきている様でした。
 また、全社員一人一人が経営指針書のファイルを共有しています。業務内容の特性上、全社員が集まる機会がほとんど無い中、会社全体のベクトルを合わせる工夫が感じられます。
■社員自ら「ありがとう日報」
 その後、社内に安全・品質の向上を図るために、社員自ら運営し「品質向上委員会」が作られ、様々な取り組みが生まれました。 
 坂池会員は、「理念や方針がしっかりしたもので、かつわかりやすいものであれば同じ目的のために自発的に皆が活動しやすい」と言います。その取り組みの中で、社内に掲載されていたお客様や接する人から受けた感謝を共有し社員同士高めていく「ありがとう日報」は自発的になされる代表的なものでした。
■理念浸透で効果発揮
 さらに、同委員会から生まれた「安全リストバンド」は、安全意識・品質の向上への決意を忘れないため、ふとした時に思い出すために作られたものです。それは、社員に経営理念が浸透していなければ効果が出ないはずです。言い換えると、「安全第一」、「高品質な物流」、そして自社のことを「夢と誇りを持てる物流企業」という経営理念のフレーズに対しての強い意識があってはじめて効果がでるものでしょう。
■楽しく働きやすい会社
 取材が終わり玄関まで見送っていただく間、すれ違った数名の社員と坂池会員との僅かなやり取りを見るだけでも、会社の楽しくて生き生きした働きやすい雰囲気が十分伝わってきました。

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