企業訪問

【19.10.01】クローズアップ会員企業訪問(26)

売上は追わない

 \; 宮崎公認会計士税理士事務所
副所長 宮崎 英行 会員

 同事務所は、公認会計士である宮崎会員の父が1980年に開業しました。父親の姿を追い会計士を目指すも挫折、療養を余儀なくされた後、再起をかけ建材関係の会社員をしながら勉学に励み、34歳の時ようやく税理士資格を掴み同事務所に入りました。
 入所後の2009年に同友会に入会し青年部会にも所属しました。活動を通じ同世代の仲間から様々な刺激を受けることで経営者として自らを客観視し、また他の事務所との差別化についての悩みを解消するきっかけともなっていきました。

 「自社の存在価値はどこにあるのか?」という悩みの答えは経営指針成文化講座にありました。決算書や申告書の作成など様々な業務を通じてお客様の抱える「この先どうなるのか?」「こんなことしたいのだが・・?」といった不安や疑問を「これなら大丈夫!」「いける!」「これからもがんばるぞ!」という一歩踏み出す勇気と明るさに転換することが、存在意義であると講座を通じて気づきました。

 お客様から相談を受けたときの「勇気と明るさ」の判断基準について問うと、答えは「決して売上見込では判断しない」と、数字の追求を連想させる職種からは全く予想もしなかった言葉でした。
 宮崎会員が最も重視している判断基準は「それ、社会のためになりますか?」でした。社会の視点がない計画や思い付きは、皆に喜んでもらえずいずれ必要とされなくなり、逆に社会に必要とされれば、「売上は後から必ずついてくる!」と言います。そのためにも、お客様を我が事のように真剣に考えたうえで、時には遠慮なくズバリ否定することも「勇気と明るさ」の重要な要素であると、強く言い切る姿からゆるぎない信念が伝わってきます。

 現在、経営指針委員長として経営指針講座の運営を担っています。講座課題にもある「10年ビジョン」について尋ねると、「金沢で勇気と明るさに満ち溢れたナンバーワンの会計事務所」という生き生きとした情景を、同講座で描いたイラストを使いながら語りました。
 「経営指針講座の運営も経営も同じ」と言う宮崎会員の考えのもとで運営される経営指針講座には、受講者、共学者、委員が勇気と明るさに満ち溢れていく情景が、はっきりと目に浮かびます。

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