【19.10.25】景況調査2019/7月〜９月
売上高DI好転、資金繰りはマイナスへ悪化
第31回景気動向基本調査（2019年7月〜2019年9月期）
期間2019年9/17〜2019年10/8 回答59社（建6社・製14社・小売13社・サ26社・その他0社）／412社（14％）
現在（7月〜9月）の経営状況は、（4月〜6月期と比べて）全業種で見ると、売上高DI（「増加」−「減少」割合）は7月調査の10.8から18.6へ好転した。経常利益DI（「増加」−「減少」割合）は3.2から0へと悪化した。資金繰りDI（「余裕」−「窮屈」）は3.2から△3.4へ再びマイナスに転じた。
7月〜9月の経営状況を業種別で見ると、建設業では、売上高DIは26.7→16.7へ、経常利益DIも26.7→△33.3へ大きく悪化した。製造業では、売上高DIが△15→14.3へ好転したが経常利益DIは△20→△7.1と改善したもののマイナスとなった。資金繰りDIも△10→△7.1とマイナス傾向が続いている。卸小売業は、売上高DIが16.7→23.1へ、経常利益DIが5.6→7.7へ、資金繰りDIも△11.1→0へと改善がみられた。サービス業は、売上高DIが15→19.2、経常利益DIが5→7.7とやや好転したが、資金繰りDIは5→△7.7へとマイナスに転じた。
見通しは製造業だけが好転予測
一方、経営の見通し（10月〜12月予測）は、全業種で売上高DIが17.2→23.7へ好転予測となったが、経常利益DIが11.8→5.1へ悪化予測となった。資金繰りDIは0→3.4へと好転を予測した。
業種別の経営の見通し売上高DIは、建設業が20→16.7へ、小売業38.9→30.8へ、サービス業12.5→11.5へやや悪化を予測し、製造業だけが5→42.9へ好転予測となった。
仕入単価、販売・客単価が低下傾向
仕入単価DI（「上昇」−「下降」割合）は全業種でみると33.8→26.0と前回に続きやや低下している。業種別では、建設業が33.3→33.3、製造業40→35.7、卸小売業33.3→0、サービス業25→26.9となった。
販売単価・客単価DI（「上昇」−「下降」割合）は15.1→3.4と低下した。
生産・営業設備の過不足感DI（「過剰」−「不足」割合）は、前回調査同様の△20.3で不足感の水準が続いている。
雇用状況DI（「過剰」−「不足」）は、全業種がマイナス水準で、△39.8→△35.6と高い不足感が続いている。
