調査・見解・提言

【22.01.26】景況調査2021/10月〜12月

全体で改善傾向も資金繰りは悪化

 \; 第40回景気動向基本調査結果
(2021年10月〜2021年12月)
調査期間12/21〜1/11 
回答34社(建7社・製7社・小売8社・サ12社)/391社(9%)

 現在(10月〜12月)の経営状況は、(7月〜9月期と比べて)全業種で見ると、売上高DI(「増加」−「減少」割合)は7月調査の6.3から14.7へ改善しました。経常利益DI(「増加」−「減少」割合)も△10.4から2.9へとプラスに転じましたが、資金繰りDI(「余裕」−「窮屈」)は4.2から△5.9へとマイナスに転じました。前回10月調査の見通し予測は資金繰りが0の予測でしたが予測よりも悪化の結果を示しました。

 \;  10月〜12月の経営状況を業種別で見ると、建設業では売上高DI16.7→14.3へとやや改善しましたが、経常利益DI0→△14.3と資金繰りDI0→△42.9は悪化となりました。
 製造業は、売上高DIが△50→△14.3、経常利益DI△87.5→△14.3とマイナス圏ながら改善を予測しました。資金繰りDIは△12.5→△14.3とやや悪化となりました。
 卸小売業は売上高DI20→25、経常利益DI13.3→25、資金繰りDI20→37.5といずれも改善を示しました。
 サービス業は、売上高DI15.8→25、経常利益DI0→8.3と改善するも、資金繰りDIは0→△8.3と悪化の傾向を示しました。

経営の見通し悪化予測

 \;  経営の見通し(10月〜12月予測)は、全業種で売上高DIが29.2→△11.8、経常利益DIが14.6→△8.8と悪化予測となり、資金繰りDIは0→0と横ばいの予測となりました。

 \;  業種別の経営の見通しでは、建設業の売上高DIは、50→14.3、製造業では△12.5→△14.3、卸小売業で40→△37.5、サービス業31.6→△8.3へ悪化予測となりました。製造業は3期連続マイナスの予測結果となりました。経営の見通し(形状利益DI)も全業種で悪化予測となりました。一方で資金繰りDI(「余裕」−「窮屈」)は、建設業は16.7→△14.3と窮屈感の悪化の予測となりましたが、製造業で△25→0、卸小売業6.7→12.5とやや余裕に転じ、サービス業は0で横ばいの予測でした。

仕入れ単価DIさらに上昇

 \;  仕入単価DI(「上昇」−「下降」割合)は全業種で前回の41.7を上回る55.9へとさらに上昇しました。
業種別では建設業が66.7→85.7、製造業で100→87.7、卸売小売業26.7→75.0、といずれも高い水準となりました。
 一方、販売単価・客単価DI(「上昇」−「下降」割合)は全業種では0→8.8となり、前回よりも上昇しました。
 仕入れ単価DI−販売客単価DIの差は41.7→47.1へと更に拡大しました。
生産・営業設備の過不足感DI(「過剰」−「不足」割合)は、全業種でみると△4.2→△26.5と不足感が高まりました。
 雇用状況DI(「過剰」−「不足」)を全業種でみると△18.8→△35.3と不足の傾向が強まっています。
 現状での自社の最大の経営課題については、人材育成29%、売上高増加18%、次いで事業承継10%、収益構造改善9%の順となりました。

 \;  2023年10月1日から消費税の仕入れ税額控除の方式としてスタートするインボイス制度については、「対応している」が30%、「対応していない」が38%、「分からない」が32%でした。

▲ このページの先頭にもどる

同友会とは?へ

組織と活動内容へ

調査・見解・提言へ

勉強会&交流会へ

支部の活動報告へ

委員会活動へ

共同求人活動へ

会報誌 どうゆう石川へ

企業訪問へ

会員の声へ

リンク集へ

同友会活動支援システムへ

同友会PRムービーへ