企業訪問

【22.02.01】事業承継(67)

みんなが生き生きと明るく働ける企業へ

 \; 株式会社庭芸社
代表取締役 笠井 一里 会員
(寄稿)

 弊社は1979年(昭和54年)に父が創業し、私は2代目として2020年8月に事業承継し代表取締役に就任しました。父も同友会で学び、2007年に退会しましたが、私は「経営の勉強をするのなら同友会」という父の経験からの想いもあり、10年後の2017年に同友会に入会しました。

■父が掲載された会報を見て取材
 先日、父が掲載された約20年前の会報記事を事務局から見せてもらったことをきっかけに、当時の父は同友会でどんな活動をしていたのか、どんな想いで経営していたのか、改めて知りたくなり父に取材しました。

■理論立てた経営が学べる場
 父が同友会に入会したのは約30年前の1993年。当時、中小零細企業が経営の勉強ができる場は今ほど多くはなかったそうです。経営に関する本を読んだり、経営コンサルタントを招いたりもしていましたが、知人であった株式会社北陸サンライズの木村竹芳会員に「あなたの経営は勘を頼りにしているように見えるが、理論立てた経営を学べる場がある」と同友会を紹介されたことがきっかけで入会したとのことでした。

■同友会で経営指針を徹夜で作成
 当時の同友会は今に比べ創業者が多く、ハチャメチャな活気に満ちていたそうです。高度成長期の中期から末期にかけての背景の中で、がむしゃらに働けば業績が比例したといいます。
 同友会の講座の合宿で経営指針を徹夜で作成し、仲間と切磋琢磨したエピソードを聞き、同友会の精神は連綿と現在につながっていると感じました。当時の同友会の仲間との交流は現在も続いているそうです。

■大切な軸を実現する決意を新たに
 私が記事を読んだ率直な感想として、取材で語られている「提案型造園工事」「先を見て景気に左右されない仕事づくり」「仕事の楽しさを教えオールマイティーな職人集団づくり」、これらを父は実直に実践し、軸となる部分は変わらず現在の自社にもあり続けていると思いました。
 父が経営者として時代の先を読み行動してきたからこそ承継できる現在があり、さらに先につなげていくために私は何をするべきか考えさせられたと共に、自分が大切にしたい軸である「みんなが生き生きと明るく働ける企業」を実現させていきたいと決意を新たにする機会となりました。

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