【広報委員会×地域政策員会】課題解決型共創インターンシップ座談会

課題解決型共創インターンシップとは
2021年度から始まり今年で5回目となる課題解決型共創インターンシップ。これまで延べ27社が参加。
地元企業と大学が協力して企業の課題を学生が解決して、学生はそれを学習することを目的とする。立ち上げたのは、金沢星稜大学の学生が会社見学に来たことがきっかけ。
企業の課題だけでなく、地域の課題を学生と企業が取り組む。これが当初、話していたこと。
経営者と学生の繋がりも請け負う。SDGsについても学べる。
座談会参加者
ウエルド(株) 川島 鉄平 代表取締役
加賀重量(有) 佐野 馨 専務取締役
農事組合法人 北辰農産 舘 喜洋 代表理事
前田製菓(株) 前多 美保 代表取締役社長
(株)日本海開発 南 純代 代表取締役社長
(株)炭澤鉄工 炭澤 吉治 代表取締役
Q.参加のきっかけ ― 学生との出会いが会社を変える
川島会員(ウエルド株式会社)
学生との繋がりが出来る。それが魅力的だから参加した。共同求人と違うのは、就職が目的ではないこと。
佐野会員(有限会社加賀重量)
炭澤鉄工さんが金沢星稜大学で発表している姿を見て、興味を持った。会社を分業化している最中で「どうしたらいいか?」と考えていた時に、学生の目線なら解決策が出るかもしれないと興味を持った。学生が会社に来て、会社を見て課題を見つけてくれる。
舘会員(農事組合法人北辰農産)
学生と繋がりを持てる。また今の学生が何を考えているのか知りたかった。社員も若い世代が来てくれることで刺激になると考えている。
南会員(株式会社日本海開発)
未来の子供たちが考える課題って何かを知ることができる。社員のモチベーションアップにも繋がると期待した。
炭澤会員(株式会社炭澤鉄工)
きっかけはたまたま。感心したのは、会社訪問する前に業界の情報をあらかじめ学習してきたこと。授業と考えて取り組んでくれる。実際にやってみて社員が一番学びになっている。「ウチの会社、学生が来るんや!?」「そんな会社なんや!」と驚きがあることが副産物。気軽に出来るインターンシップ。
前多会員(前田製菓株式会社)
コロナで沈みがちだった雰囲気を盛り上げれればという想いもあった。学生が来ることで新しい風を入れたいと思った。学生が来てくれることは、社員のモチベアップにもなる。新しい風が入る。現状打破のキッカケにもなる。

Q.インターンシップという言葉があるが、これだとハードルが高いと思う会員もいると思う。実際には、どんな流れなのか?
始まりは、顔合わせ。そこで企業側が課題を提出。その課題を学生が「どんなテーマで作りこむか?」を考える。金沢星稜大学の経済学部のゼミ生がくる。ゼミの先生が挙手でインターンシップをするか決める。ゼミによって参加する学生の人数は変わってくる。4人~20人程度。
炭澤会員
課題を上げるのは経営者だが、その後は、社員と学生が相談しあって作り上げることもある。私は何もせず、逆に何もしないでと社員に言われた。ゼミの先生によって、特色が変わってくる。課題を経営者が出したあとに、ゼミの先生がやりたい課題を選ぶ。そこでマッチングが発生する。反対に、会社側からゼミの先生を逆指名したこともあった。本来、課題解決型は、単年度で終わるものではなく、商品開発や、市場調査を含めて事業として取り組むのがいい。数年単位で取組むのが望ましい。しかし資金面などに問題がある。
前多会員
地震のあとに、2024年インターンシップを実施。県の取組で能登空港でイベント開催。金沢星稜大学と一緒にイベントを行った。インターンシップがあることで大学側とのパイプが出来、求人にも役に立った。
南会員
インターンシップをすることで学校が企業を知り、他のイベントやインターンシップ。
佐野会員
バックオフィスについて、取り組んで。社員の高齢化が課題。事務所が殺伐としている。女性が気にかけることがない事務所。女性目線で出来ることを見つけて、発表してくれた。女性でも扱える什器。明るいカラーを使った事務所。
川島会員
自分の時とは全然違う。課題解決に向けて、やってみたいなと思った。

Q.取り組んでよかった点
南会員
オンラインミーテイングを学生たちとするうえでどの様に伝えたらよいのか、社員が相手目線で伝える工夫を考える機会ができた。
初めてインターンシップをするときにはどの様にして受け入れをしたらよいのか、活動を経験に工場見学や職場体験などを社員が独自で考えられるようになった。社内イベントにも学生が積極的に参加してくれるたり、学生との交流で若い世代の視点に気づき課題解決の糸口になることもあった。今後はインターンシップから採用につながればいいなと思う。
前多会員
コロナ禍で沈みがちだった社内に新しい風を入れたいとの想いから、インターンシップを受け入れました。学生との出会いは社員に明るさを与えてもらい、受け入れ後も能登支援を共に行うなど、学生とともに明るい社会づくりへと繋がっていると嬉しく感じています。

Q.会員さんや大学に向けてメッセージをお願いします。
舘会員
ゼミの先生で温度差はあるが、そこは委員会が頑張る。良い部分を精査して、インターンシップの質を上げていくので、ぜひ沢山の方に興味を持ってもらいたい。事前説明会というか2月の発表会に参加してもらうとより具体的に興味を持ってもらえると思う。ぜひ会員のみなさんには参加してもらいたい。ゲスト参加あり。
炭澤会員
2月の発表会にぜひ沢山の人に来てもらいたい。

Q.どんな会員さんがこのインターンシップに参加したらいい??
学生のインターンシップでもあり、会社のインターンシップでもある。会社は、課題を学生に聞いてもらうことで新しい視点やヒントがもらえる。学生は、企業と話すことで、仕事のことや自分が通用するのかどうか会社員としての解像度が高くなる。大学と関わる感じの会社ではないところが、いいところ。
川島会員
会社の規模は関係ない。自分たちの課題をあげて、大学と結びつく機会を得れるチャンス。積極的に関わることでスケールメリットが大きい。大学に講義をすることもある。社員にも会社の印象を良くすることができる。社内改善。なぜ?金沢星稜大学は同友会と繋がっているのか?
それは、経営理念があるから。理念経営をしている企業がある。それが学生の学びになるという安心感がある。学校側もどんな団体でもいいとは思っていないのだろう。会社に理念があり、企業としての羅針盤がある。そういう団体だと同友会は思われていることが、この取組の基盤になっている。

広報委員長所感
今回、座談会を開催して感じたことは、企業と大学それぞれの立場は違えども、未来ある若者(学生)に対する期待値が高いということ。大学側は、学生の内に社会人としての経験を積ませることができる。また企業側は、学生に会社の課題を見てもらうことで業務改善のヒントが得られ、また副産物として社員のモチベーションアップという好循環にも繋がる期待が持てる。
現在の日本において、大学生が企業の課題を柔軟な考え方で解決策を考えることや、会社に赴き、未体験の環境を知って成果物を提出するという経験は、非常に実践的でかつ今後の就職を考えるにあたり参考になる。
そんな場を中小企業家同友会が創っていることを、より多くの会員に知ってもらいたいと感じた。まずは、2月24日の発表会にて、一年間取り組んだ企業とゼミ生の声を聞き、ぜひとも次年度は沢山の会員に参画してもらいたい。

<課題解決型共創インターンシップ成果報告会(金沢星稜大学×同友会)>
日時:2026年2月24日(火)午後1時30~午後3時30分
場所:金沢星稜大学 本館(A館)2階22教室 金沢市御所町丑10−1
◆参画したい方、話を聞いてみたい方はこちらより→金沢星稜大学×石川県中小企業家同友会 2026 年度課題解決型共インターンシップ事業